関舞せきまい
「世鬼(せき)」「荒平(あらひら)」とも呼ばれるこの舞いは、荒ぶる鬼神である荒平大明神と太夫が山中で遭遇した際に、荒平大明神が鬼神である所以、杖や榊(さかき)の効力、神仏との関わりなどについて問答します。最終的に荒平大明神は太夫に説き伏せられてしまい、荒平大明神の魔力を象徴する杖と、太夫の正義を象徴する神剣とを交換します。改心して良き神となった荒平大明神が最後に、天下泰平、国土安泰、五穀豊穣を祈念して神楽の舞い納めとなります。豪勢で重厚なこの舞いは、十二神祇神楽の中でも特に重要な演目とされています。